【日焼け止めを選ぶ基準とは?】美肌の近道を選ぼう


正直、私はこの数年間メイクをせずに過ごしていました。
なんと日焼け止めクリームも塗らずに、洗顔後の化粧水も怠る日々…

理由は単純に面倒だったのです。

まず、顔に塗ったファンデーションが服やタオルに付着するのが嫌でメイクをしなくなりました。

それに元々オイリー肌なので、何かしら塗ると前髪がペトペトするし、何も塗らない時の方が肌が調子が良かったんです。スッピンで過ごす日常が楽で、気にしていませんでした。

赤ちゃんが生まれてから自分のケアはさらに後回しになり、肌に何もつけない状態が続きましたがトラブルなし。スッピンだと皮膚呼吸してる!これが一番の肌へのケア!と思っていました。




今更気づく、紫外線の恐怖

ある日、皮膚科の先生に言われたんです。

「日焼け止めクリームは塗って下さいね。
しみシワたるみ、ほくろ、皮膚ガン、白内障の原因になるので対策しましょう。
ファンデーションも塗った方が良いです。」


私、絶句。日光浴って体に良いんじゃないのといった楽観できるレベルじゃないようです。

それから紫外線について調べました。


紫外線のメリット


① 骨を丈夫にする役割
肌の中でビタミンD合成するのですが、欠乏すると子供は「くる病」大人は「骨粗鬆症」の原因となります。子供は過度な紫外線対策をせず、太陽の下で元気よく遊ぶことが必要です。


② 新陳代謝、免疫力の向上、血行促進
雨上がりの晴れた午後、室内から外に出た瞬間に太陽からみなぎるパワーを浴びると気持ちが良いですし、元気が出ますよね。朝の日光浴は体内時計を正常化し、規則正しいリズムをつけることができます。


③殺菌効果
洗濯物や布団の殺菌消臭には日光が一番です。何と言ってもおひさまの香りが良いですよね。
※私は布団乾燥機でダニ対策を行なっていますが、それとは別で晴れの日には必ず布団を干しています。しかし1回90分のダニコースで80円前後かかるので、定期的に行なっています。


肌が老化する原因の半数以上が紫外線によるもの


室内や曇りの日・雨の日でも紫外線は微量でも到達してしまいます。
(晴れの日と比べて、曇りの日は6割・雨の日も3割と紫外線が到達

スキー場・水面などの海上・海辺・プールサイド・道路(紫外線反射率の高い順)などの地面から反射する紫外線もあるので、日傘や帽子のみでは不十分です。

UVケアは季節に関係なく、一年中行うのが必要なんですね。


適切なSPF値は?

日常ケアは赤ちゃんも大人もSPF30程度のレベルがおすすめです。
夏のレジャーやスポーツでの使用時は、SPF50を選ぶようにしましょう。


SPFとは

サンプロテクションファクター(Sun Protection Factor)の略で、UVBの防止効果を表す目安の数値です。
素肌で紫外線を浴びた時と比較し、炎症するまでの防御力を表した指標です。

【例】赤く炎症するまでに約10分/15分かかる人がSPF30のUV対策アイテムを使用した場合

10分×30=300分 (約5時間の効果が見込める)
15分×30=450分(約7.5時間の効果が見込める)

※汗のかきやすさなどもありますし、10〜20分と炎症する時間は人それぞれなので、一概にはっきりとした防御時間を表すことは出来ませんが、ある程度の目安として留めて下さい。



「UVA」と「UVB」の2種類の紫外線をブロックしたい


紫外線には2種類あります。
紫外線「UVB」はメラノサイトを生成し、すぐに炎症を起こしてしまうので日焼け・しみの原因になります。また、UVBよりも弱い紫外線「UVA」は真皮まで深く波長が届いてしまうため、コラーゲン・エラスチン・DNAを生成する細胞を傷つけます。その蓄積がシワ・たるみの原因となるのです。

「UVB」を防ぐ指標としてSPF、「UVA」を防ぐ指標をPA++++などで表示されています。

日焼け止めに使用されている2種類の成分

紫外線吸収剤紫外線散乱剤があります。以下両者について説明していきたいと思います。


紫外線吸収剤は肌上で化学変化を起こしている!

吸収剤は塗りやすく、高い紫外線防御力があります。
しかし皮膚の表面で紫外線を吸収し、熱エネルギーに変えて放出するため、若干の熱が生じています。簡単に言えば、肌の上で火傷している状態ですね。そのため乾燥しやすく、刺激が強いので敏感肌の方には不向きです。


まるで鏡?!紫外線散乱剤

吸収剤がケミカルに対し、散乱剤はノンケミカルなので肌への負担が少ないです。

酸化亜鉛や二酸化チタンが使用されています。UVA・UVBに対応していますが、若干酸化亜鉛の方がロング領域のUVAを反射する性質が優れています。

しかし実際に使用してみるとベタベタで塗りにくく、真っ白になります。
ツートーン明るくなってしまいますので、調整が必要です。


シミの原因となる光触媒作用に注意

酸化チタンは紫外線が当たると、水を酸化させて活性酸素を生みます。
活性酸素が発生すると、有機物などを分解する化学変化を起こします。肌表面の脂質を酸化させ、メラニン生成を促しシミを作る原因となるのです。

しかし、安価な酸化亜鉛ですと金属アレルギーを起こす可能性もありますので、酸化チタンの方が低刺激ではあります。(酸化チタンのみですとロング領域が弱くなります。)




【疑問】紫外線散乱剤において、ナノ化は安全なのか?

「高SPFなのに白浮きせず、塗りやすい!」といった場合、ナノ化された粒子を使用していると思います。確かにナノ化した方がファンデーションだとなめらかな仕上がりになりますが、小さくしすぎて皮膚に接触する面積が広くなる上、皮膚深部まで到達してしまう懸念もあります。

そこで合成界面活性剤や合成ポリマーなど用いたコーティング剤の出番です。酸化チタンや酸化亜鉛は紫外線によって活性酸素を発生しているので、粒子をコーティングすることにより活性化を抑えることができます。

殆どのメイク類のパウダーはナノ化処理されている現状です。ところが、ノンナノであればナノ化ほど活性酵素を生み出さない上に、分子構造が安定している場合、コーティング加工をしていないメーカーも存在します。


まとめ

一番優しい日焼け止めとして選ぶのであれば、コーティングされたノンナノ粒子使用の紫外線散乱剤です。次に優しいのは、コーティングされたナノ粒子となります。

しかし記載がない商品が殆どのため、不安ば場合は一度メーカーに問い合わせしてみましょう。コーティング剤の有無やノンナノ商品か、私も実際に電話で確認しました。

近年、肌への負担を和らげる不活性物質のシリカなどのでコーティングした素材が開発されています。国内海外でも様々な日焼け止めが販売されていますので、自分に合う商品を試してみましょう。


《参考文献》
かずのすけ 著(2017)「美肌図鑑」社ワニブックス
山口麻子著(2015)「化粧品に頼らない素肌美人のつくりかた」主婦と生活社
久光 一誠 監修(2017)「化粧品成分表示のかんたん読み方手帳」永岡書店
岩本麻奈 著(2018)「女医が実践する いつまでたってもキレイの事典」ディスカヴァー・トゥエンティワン


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